睡眠中でも電磁波はお休みしてくれません。移動できない睡眠中は電磁波の影響を受けやすい時間。電磁波の影響を受けづらい睡眠場所と環境を確保して、良質な睡眠を手に入れましょう。
- 睡眠の大切さ
- 電磁波と不眠症
- 電磁波対策の睡眠場所 基本は部屋づくりと同じ
- 睡眠時は電子機器をオフ。プラグも抜いておく
- 電子機器は、できるかぎり使わないのがベター。
- 電子機器やコンセントから距離をとる
- 帯電しやすい金属を身体から離す
- どうしても移動できないものはアースをとる
- 寝落ちはヤバイ
- 気持ちよく寝ましょう
睡眠の大切さ
睡眠は、脳および肉体の疲労物質を解消するために欠かせない行為。また、記憶の定着や、考えをまとめる大切な時間です。
ライターや頭脳労働者なら、睡眠の大切さは身を持って感じることでしょう。
過度の睡眠不足で執筆すると、文章は支離滅裂。同じ文章を何度も書いては消し、書いては消し、挙げ句の果てにはデータを消去してしまうなどのくだらないミスが発生します。
しかし、じゅうぶんな睡眠時間を確保したとしても、睡眠の質が悪ければ、疲労は解消されず、翌日のパフォーマンスも低下してしまいます。
電磁波は睡眠の質も低下させます。1日のおよそ3分の1の時間を、1カ所にとどまるのですから、電磁波をもっとも受けやすい時間であるともいえます。
よりよい人生にするために睡眠は大切な投資の時間。電磁波は大切な睡眠時間を劣悪なものへと変化させる可能性があります。
電磁波と不眠症
実際のところ、電磁波が睡眠の質に影響することは証明されていません。
また、夜間は日中よりも電子機器の使用量が減るため、電磁波の影響は低くなっているはずです。
しかし、ブレーカーを落とさないかぎり、交流電圧のかかっているコンセントからは電磁波が発生。また、電柱やWi-Fiなど屋外からの電磁波侵入も懸念されます。
電磁波が、睡眠を司るといわれる脳内ホルモンのセロトニンやメラトニンの分泌量や吸収量に影響するとも言われますが、実験からは優位な結果はみられなかったとのこと。
電磁波と不眠症との関係はともかく、入眠は精神的状態が左右する繊細な作業。電磁波の影響がプラセボ効果(思い込み心理効果)であるとしたら、そのプラセボ効果を利用して、良質な睡眠環境を手に入れましょう。
電磁波対策の睡眠場所 基本は部屋づくりと同じ
睡眠時に気をつけたい点は、作業デスクのレイアウトと同じく以下の3点が基準となります。
・睡眠時は電子機器をオフ。コンセントからプラグも抜いておく
・電磁波発生源となる電子機器やコンセントから距離をとる
・帯電しやすい金属を身体から離す
これらを守りたいところですが、かぎられた室内にデスクと寝床を確保するのは容易ではありません。
睡眠用の別の部屋を確保し、電磁波の影響が少ない場所を寝床にするのが理想ですが、実際問題難しいと思われます。
睡眠時は電子機器をオフ。プラグも抜いておく
基本は電磁波発生源である電子機器を使わないこと。睡眠時に動作させることの多い機器は以下のようなものが挙げられます。
- スマートフォン 携帯電話
- 間接照明 常夜灯
- 電気毛布 電気カーペット
- エアコン ストーブの予約
- 加湿器 除湿機
など
電子機器は、できるかぎり使わないのがベター。
冷暖房をつかわなくてもいいように、季節に応じた格好で寝るのはもちろん。加湿器のかわりに、水を含ませたスポンジを使ったり、除湿機のかわりに湿気とりを使うなど、代用できるものは積極的に代用しましょう。
とはいえ、電磁波対策で体調を崩しては元も子もありません。あくまでできる範囲で実践しましょう。
電子機器やコンセントから距離をとる
とくに移動できないコンセントが厄介。最低でも電磁波を感知するとされる頭付近にはコンセントがない場所で睡眠するようにしましょう。
また、電磁波は距離の2乗で減衰するため1cmでもコンセントから離れるように配慮してください。
ちなみに、スマホを充電しながらの寝落ちは、電磁波対策的には最悪の状況です。 身体から離したうえで、「機内モード」にしておきましょう。
間接照明がなければ眠れない方も多いと思われます。その場合は交流電源を使わない充電式の小さなLEDランプで代用しましょう。常夜灯のような小さなLEDランプなら1週間くらいは充電不要。
おすすめはキャンプ用のLEDランタン。以下の商品は調光もできるので、常夜灯・読書灯また、非常時にも活躍します。
帯電しやすい金属を身体から離す
電磁波発生源があると、近くにある金属は帯電し、電磁波発生源になります。その電圧は微弱とはいえ身体に影響します。
徹底するなら、睡眠時はできるかぎり金属を身体から離しましょう。身体の周りに金属がない環境でボーっとしていると不思議と気分が落ち着きます。
生活空間には非常に多くの金属があります。枕元にありそうな意外な金属は以下のようなもの。
・金属パイプフレームのベッド
・スプリングマットレス
・金属フレームのメガネ
・時計
・空き缶
など
身体から離せるものは、できるかぎり離しましょう。
どうしても移動できないものはアースをとる
大型家具など、移動がむずかしく身体から離すことができない金属は、アースをとることで帯電を防ぎ、電磁波の影響を低減することができます。
アースは金属に溜まった電圧を、配線を通して外に逃がす方法。大型電子機器のアースと同じ働きです。
アースの接地は、電気工事資格がなければ施工できない決まりになっていますが、電子機器に接続しないアースであれば、一般人でも施工可能です。
ただし、専用工具や配線加工の知識が必要なため手軽とはいえません。
具体的なアース方法については今後取り上げます。
寝落ちはヤバイ
睡眠の電磁波対策にとって、もっとも有害なのは寝落ち。照明・テレビ・ストーブ・エアコンのつけっぱなしのまま眠るのは厳禁です。
とはいえ、「寝落ちするな」とは、疲れた身体にはなかなか難しい要求(私も、しょっちゅう寝落ちしてしまいます)。
寝落ちをなくすには、生活習慣を改めるよりほかありません。しかし、電磁波対策を試みることで自然と生活習慣も改善されます。
無意識に「寝落ちした! ヤバイ!!」と危機感を覚えることができたらしめたもの。それは生活に対する意識が改善されているということです。
寝スマホは危険
寝スマホは危険です。電磁波はもとより、睡眠前のブルーライトは脳を覚醒させてしまいます。さらに仰向けになりながらの寝スマホはケガの恐れがあります。
近年の大型化したスマートフォンや大型タブレットは、腕の位置から落ちただけでもかなりの威力。スマホやタブレットを持った状態での寝落ちは、電磁波だけでなく顔にケガを負う原因にもなります。
それにしても、手から放れた瞬間に目が覚めて、首をひねって落下するスマホを回避する人間の危機判断能力には、驚かされます。
気持ちよく寝ましょう
「あーよく寝た」と清々しい気持ちで起きることは年に何度あるでしょう。気持よく起きれると、その日の調子がまったく違います。
そして、気持よく起きるためには、気持よく眠ることが必須。電磁波対策をとおして、ふだん睡眠環境を見なおしてみてはいかがでしょうか。